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KEKの機構コロキウムに行った。 [科学者]

益川敏英先生の講演に行ってきた。
「現代科学と社会 - 高度に発展をした現代科学とどう付き合うか -」
http://www.kek.jp/colloquium/No43.html
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KEKの構内に入るのは久しぶり。
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たった一回の講演では、伝えたいことが多すぎて、時間が足りないみたい。色々しゃべり足りないようでした。冒頭で、シュレーディンガーについて、再認識したと言われたが、どのような面でそう思われたのかを質問すれば良かった。
エジソンの例を出し、科学の本質を理解しないと、その場しのぎの工夫には限界があることをおっしゃっていた。これは電力供給事業で、直流(エジソン、ジェネラルエレクトリッック社)と交流(ウェスチィングハウス)のどちらが優れているかを示す物だ。もちろんエジソンの負け。益川先生は触れられていなかったが、この事件でのエジソンの態度はひどかったらしい。
同じように、本質を知っているパスツールと観察のファーブルのことにも触れられていた。この話は、そういえば、昔々、きいた(読んだ)ことがあったような気がする。
科学を中性だが、それを利用する人に寄って、善にも悪にもなると言われた。ここらあたりは議論が不十分だったか。ダイソンのことも触れて、ベトナム戦争を遂行するジェイソン機関に関与したこと。ノーベル物理賞を受賞した物理やが、何人も協力したことを揶揄していた。ただ、アメリカ合衆国憲法では国土防衛について"insure domestic Tranquility, provide for the common defense"とあるので、国民に戦争に協力するように求めていると思う。

学問、楽しくなくちゃ

学問、楽しくなくちゃ

  • 作者: 益川 敏英
  • 出版社/メーカー: 新日本出版社
  • 発売日: 2009/10
  • メディア: 単行本



益川流「のりしろ」思考

益川流「のりしろ」思考

  • 作者: 益川 敏英
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2009/09/29
  • メディア: 単行本


ダイソンの自伝は、これ。

宇宙をかき乱すべきか〈上〉 (ちくま学芸文庫)

宇宙をかき乱すべきか〈上〉 (ちくま学芸文庫)

  • 作者: F. ダイソン
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2006/01
  • メディア: 文庫



宇宙をかき乱すべきか〈下〉 (ちくま学芸文庫)

宇宙をかき乱すべきか〈下〉 (ちくま学芸文庫)

  • 作者: F. ダイソン
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2006/01
  • メディア: 文庫


他にも古いけど。もちろん、執筆当時の世界情勢を考慮して読む。そして何人も学習し、経験を積んで、考えが変わって行くものだ。

多様化世界―生命と技術と政治

多様化世界―生命と技術と政治

  • 作者: フリーマン・J. ダイソン
  • 出版社/メーカー: みすず書房
  • 発売日: 2000/05
  • メディア: 単行本



核兵器と人間

核兵器と人間

  • 作者: フリーマン ダイソン
  • 出版社/メーカー: みすず書房
  • 発売日: 1986/12
  • メディア: 単行本



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