MacTeXのインストーラがしていること [TeX]
ついでに
https://tug.org/mactex/theinstaller.html
も見る。
## MacTeXのインストーラ
MacTeX 2020 (macOSバージョン10.13(High Sierra)から10.15(Catalina)までに対応)
MacTeXのインストーラパッケージはTeXの正式な配布物であるTeX Liveをインストールします。TeX LiveはIntel製のCPUが使われているMacintoshに、TeX、LaTeX、pdfTeX、pdfLaTeX、AMSTeX、ConTeXt、XeTeX、XeLaTeX、LuaTeX、LuaLaTeX、そしてTeXをサポートする標準的なパッケージをインストールします。同時にTeXを使うためのGUIユーティリティもインストールします。別途フロントエンドを入手する必要はありません。インストールが完了すれば、すぐに使用できます。
### 以前のTeXをインストールしている場合
MacTeX 2020をインストールするときに、古いTeXディストリビューション(MacTeX 2019のようなもの)を削除する必要はありません。古いディストリビューションはインストール後も残っています。もしTeX Live 2020で、ユーザが作成した古いファイルが同じように処理されないのなら、元のディストリビューションを使い続けることができます。
アクティブなディストリビューションを変更するには、`/アプリケーション/TeX`にあるTeX Live Utilityを実行します。「設定」メニューの「既定版のTeXLive」を選択します。利用可能な TeX ディストリビューションの一覧が表示されます。有効にしたいものを選択します。このボタンをクリックすると、すべてのTeX GUIアプリケーションとPATHとMANPATH変数が再設定されます。詳細はMultiple TeX Distributionsのドキュメントを参照してください。
MacTeX 2020をインストールした後で以前のディストリビューションを削除したい場合は、「アンインストール」読んでください。
MacTeX-2020の新機能の一覧は、べつの文書にあります。
## アンインストール
### TeXのアンインストール
アンインストールしたいと理由は二つあります。まず、なにげなくウェブ上でTeXを見て、ちょっと試してみたくなってダウンロードしたけど、結局自分には合わないので削除したい人です。もう一人は、古いディストリビューションを使っていたけど、最新版にアップグレードしたから古い方を削除した人です。
Appleの提供するインストーラはアンインストールをサポートしていません。しかし、MacTeXはインストール場所が決まっているので、不要なソフトウェアを削除するのは簡単です。
TeX LiveはMacTeXの中でも最も大きな容量を占めています。TeX LiveはMacの中の単一のディレクトリにインストールされています。TeX Live 2019では`/usr/local/texlive/2019`に、一括してあるだけです。つまり古いTeX Live 2018は`/usr/local/texlive/2018`に残っています。
初心者が戸惑うことは、TeX Liveが、ファインダでは見えない(一般のユーザがアクセスできない)場所にあることです。しかし、ファインダの「移動」メニューにある「フォルダへ移動」を選択し、表示されるダイアログで`/usr/local/texlive`と入力すると、様々なTeX Liveのコピーが入ったフォルダが表示されます。アンインストールしたい TeX Liveのバージョンに対応するフォルダをゴミ箱にドラッグしてください。そのとき管理者パスワードを聞かれるのでパスワードを入力します。
texmf-localフォルダは、利用者の独自の目的のファイルを置く場所です。つまりすべてのバージョンのTeX Liveで使用できるようになっています。TeX Live 2019でファイルをtexmf-localに追加していても、そららはTeX Live 2020でも使用可能です。インストーラは、texmf-localフォルダがすでにあれば、書き換えません。作られていない場合は空のディレクトリを作成します。
つまりTeX Liveを新しいバージョンにアップデートするときにtexmf-localをそのままにしておけます。もちろんTeXのすべてを削除したいのならtexmf-localをゴミ箱にドラッグすれば削除できます。
### GUIアプリケーションのアンインストール
GUIアプリケーションは`/アプリケーション/TeX`にあるので、それらはゴミ箱にドラッグして削除すればアンインストールしたことになります。
### TeXディストリビューションのデータ構造のアンインストール
このデータ構造はわずかなファイルサイズなので、わざわざ消去しなくてもかまわないでしょう。どうしても消したい方は、ファインダから`/ライブラリ`を探して、そこのサブフォルダ`TeX`をゴミ箱にドラッグしてください。ここでも管理者パスワードの入力が必要です。**警告:** MacTeXではないTeXディストリビューションを使っていたら、`/ライブラリ/TeX`にも、何か重要なファイルがインストールされているかもしれません。このフォルダを消去しない方が良いでしょう。
意図せずにTeX Live 2019のような TeXディストリビューションを削除してしまっても、それが使っていたTeXディストリビューションデータ構造を削除する必要はありません。ソフトウェアはこれらのリンクが有効なデータを指していないことを認識しています。
### Ghostscriptのアンインストール
このステップは、これまでより難しいです。一つの方法としては、MacTeX 2020のインストールパッケージを開き、Appleのインストーラの「ファイル」メニューから"Show Files"を選択します。こうするとインストールされているファイルとそのインストール場所の完全なリストが表示されます。Ghostscriptに関連するファイルを見つけて、その都度削除してください。ほとんどのGhostscriptファイルは`/usr/local/bin`か`/usr/local/share`にあります。
---おわり
?これも誤訳、誤解釈などには責任を持たない、自分のための覚書です。
https://tug.org/mactex/theinstaller.html
も見る。
## MacTeXのインストーラ
MacTeX 2020 (macOSバージョン10.13(High Sierra)から10.15(Catalina)までに対応)
MacTeXのインストーラパッケージはTeXの正式な配布物であるTeX Liveをインストールします。TeX LiveはIntel製のCPUが使われているMacintoshに、TeX、LaTeX、pdfTeX、pdfLaTeX、AMSTeX、ConTeXt、XeTeX、XeLaTeX、LuaTeX、LuaLaTeX、そしてTeXをサポートする標準的なパッケージをインストールします。同時にTeXを使うためのGUIユーティリティもインストールします。別途フロントエンドを入手する必要はありません。インストールが完了すれば、すぐに使用できます。
### 以前のTeXをインストールしている場合
MacTeX 2020をインストールするときに、古いTeXディストリビューション(MacTeX 2019のようなもの)を削除する必要はありません。古いディストリビューションはインストール後も残っています。もしTeX Live 2020で、ユーザが作成した古いファイルが同じように処理されないのなら、元のディストリビューションを使い続けることができます。
アクティブなディストリビューションを変更するには、`/アプリケーション/TeX`にあるTeX Live Utilityを実行します。「設定」メニューの「既定版のTeXLive」を選択します。利用可能な TeX ディストリビューションの一覧が表示されます。有効にしたいものを選択します。このボタンをクリックすると、すべてのTeX GUIアプリケーションとPATHとMANPATH変数が再設定されます。詳細はMultiple TeX Distributionsのドキュメントを参照してください。
MacTeX 2020をインストールした後で以前のディストリビューションを削除したい場合は、「アンインストール」読んでください。
MacTeX-2020の新機能の一覧は、べつの文書にあります。
## アンインストール
### TeXのアンインストール
アンインストールしたいと理由は二つあります。まず、なにげなくウェブ上でTeXを見て、ちょっと試してみたくなってダウンロードしたけど、結局自分には合わないので削除したい人です。もう一人は、古いディストリビューションを使っていたけど、最新版にアップグレードしたから古い方を削除した人です。
Appleの提供するインストーラはアンインストールをサポートしていません。しかし、MacTeXはインストール場所が決まっているので、不要なソフトウェアを削除するのは簡単です。
TeX LiveはMacTeXの中でも最も大きな容量を占めています。TeX LiveはMacの中の単一のディレクトリにインストールされています。TeX Live 2019では`/usr/local/texlive/2019`に、一括してあるだけです。つまり古いTeX Live 2018は`/usr/local/texlive/2018`に残っています。
初心者が戸惑うことは、TeX Liveが、ファインダでは見えない(一般のユーザがアクセスできない)場所にあることです。しかし、ファインダの「移動」メニューにある「フォルダへ移動」を選択し、表示されるダイアログで`/usr/local/texlive`と入力すると、様々なTeX Liveのコピーが入ったフォルダが表示されます。アンインストールしたい TeX Liveのバージョンに対応するフォルダをゴミ箱にドラッグしてください。そのとき管理者パスワードを聞かれるのでパスワードを入力します。
texmf-localフォルダは、利用者の独自の目的のファイルを置く場所です。つまりすべてのバージョンのTeX Liveで使用できるようになっています。TeX Live 2019でファイルをtexmf-localに追加していても、そららはTeX Live 2020でも使用可能です。インストーラは、texmf-localフォルダがすでにあれば、書き換えません。作られていない場合は空のディレクトリを作成します。
つまりTeX Liveを新しいバージョンにアップデートするときにtexmf-localをそのままにしておけます。もちろんTeXのすべてを削除したいのならtexmf-localをゴミ箱にドラッグすれば削除できます。
### GUIアプリケーションのアンインストール
GUIアプリケーションは`/アプリケーション/TeX`にあるので、それらはゴミ箱にドラッグして削除すればアンインストールしたことになります。
### TeXディストリビューションのデータ構造のアンインストール
このデータ構造はわずかなファイルサイズなので、わざわざ消去しなくてもかまわないでしょう。どうしても消したい方は、ファインダから`/ライブラリ`を探して、そこのサブフォルダ`TeX`をゴミ箱にドラッグしてください。ここでも管理者パスワードの入力が必要です。**警告:** MacTeXではないTeXディストリビューションを使っていたら、`/ライブラリ/TeX`にも、何か重要なファイルがインストールされているかもしれません。このフォルダを消去しない方が良いでしょう。
意図せずにTeX Live 2019のような TeXディストリビューションを削除してしまっても、それが使っていたTeXディストリビューションデータ構造を削除する必要はありません。ソフトウェアはこれらのリンクが有効なデータを指していないことを認識しています。
### Ghostscriptのアンインストール
このステップは、これまでより難しいです。一つの方法としては、MacTeX 2020のインストールパッケージを開き、Appleのインストーラの「ファイル」メニューから"Show Files"を選択します。こうするとインストールされているファイルとそのインストール場所の完全なリストが表示されます。Ghostscriptに関連するファイルを見つけて、その都度削除してください。ほとんどのGhostscriptファイルは`/usr/local/bin`か`/usr/local/share`にあります。
---おわり
?これも誤訳、誤解釈などには責任を持たない、自分のための覚書です。
KOMA-Script - Die Anleitung: Eine Sammlung von Klassen und Paketen fuer LaTeX 2e
- 出版社/メーカー: Lehmanns Media Gmbh
- 発売日: 2020/05/05
- メディア: Perfect
Wiley-Schnellkurs Matlab und LaTeX fur Ingenieure und Naturwissenschaftler (Wiley Schnellkurs)
- 作者: Karow, Michael
- 出版社/メーカー: Wiley-VCH Verlag GmbH
- 発売日: 2020/10/05
- メディア: ペーパーバック